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根来滅亡 –片木 啓 (書評・レビュー・感想)

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和歌山県岩出市にある新義真言宗本山の根来寺はもともと、平安時代末期に開祖覚鑁(かくばん)上人(=興教大師)が高野山金剛峰寺内に設けた修行のための「大伝法院」が発祥です。覚鑁上人は空海大師が創建した金剛峰寺での真言の教えが廃れていたのを悲しみ、鳥羽上皇の帰依を得て、復興しました。覚鑁らを異端とする寺内の旧勢力は覚鑁の一派を憎み、争いになりました。

抗争の末に、覚鑁らは追われて山を下り、根来に移って、新しく新義真言宗の流れを建てました。根来は高野山に対抗するため、行人(僧兵)を蓄え、世俗の権力とも結んで積極的に地上の争いに加わりました。南北朝時代は後醍醐天皇についた金剛峰寺に対抗して足利尊氏につき、その功績で、和泉の国信達(しんだち)庄を寄進されました。種子島に伝来した鉄砲を入手した根来寺は、紀伊、和泉、河内、大和に勢力を広げ、土豪の連合体として72万石を領有しました。

上洛してきた信長とは同盟し、三好と戦いました。しかし、信長の死後、和泉の知行(所有地)をめぐって秀吉と対立し、小牧長久手の戦いで家康に味方したことから、秀吉に報復され、天正13年に攻撃され、滅びました。大名からも軍事力を頼られ、山名氏清が室町幕府にそむいた明徳の乱では氏清の妻が根来寺にかくまわれています。別売のシリーズ「根来滅亡」の舞台と人物を古典によって紹介します。

書評・レビュー・感想

根来(根来衆)に関する小説が少ないが、とても面白かった。
個人的には、先祖の話が載っていたのが印象的だった。

根来でNHK大河ドラマやってくれないかな?


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