奄美大島紬村へ行ってきた!
奄美大島といえば、「大島紬」が有名であるが、どのように作っているのか知りたかったので、実際に大島紬を作っているところを見学でき、泥染め体験などもできるという「大島紬村」へ行くことになった。
大島紬(おおしまつむぎ)とは、鹿児島県南方の奄美群島の主島である奄美大島の特産品で手で紡いだ絹糸を泥染めしたものを手織りした平織りの絹布、若しくは絹布で縫製した和服である。大島の通称若しくは略称で呼ばれる。
最も古い記録では1720年、薩摩藩の指示により島役人以外の紬着用を禁じている(「口上覚」松岡家文書)。そのためそれ以前より生産が行われていたと考えられ、黒砂糖とともに藩の重要な財源であった。『南島雑話』には、「織立はつやなけれども、程久しくつや出て至つてよく、縞がらも色々あり」と記録されている。19世紀頃からは、絣の技術を取入いれた。そして大島が紬と言えるのは明治初年くらいまでであり、現在では撚糸を使い紬とは言えなくなっている。名称を付けるなら「大島絣」である。それまでの大島製作法は現在の結城紬とまったく同じものであり、ただ製糸するときに使う糊が結城では米糊、大島では海苔(ふのり)の違いのみである。
入館時間 は、9:00〜17:00、入場料 は、大人500円、子供200円(小・中学生)、ショッピングのみのご利用は無料、年中無休で、見学にはすべて園内案内ガイドがついて説明してくれる。
染屋という場所、こちらでは、染色に使う車輪梅(シャリンバイ)の幹を大きな釜で煮出したりしているところを見学できた。
これが、泥田である。 奄美大島紬の醍醐味である絹糸を泥田で染める泥染め、奄美大島の泥田は良質な鉄分を多く含み、奄美大島の限られた地域でしか染める事のできない世界に類をみない染色技法とのこと。
こちらも泥田。
奄美大島紬を泥田で染める際に、必要となる車輪梅(シャリンバイ)染、奄美大島に多く自生するこの木の幹を煮出して染料を抽出し絹糸を染めるらしい。
絹糸を何回染めるとどのような色になるかの変化がわかる。かなりの回数染めないと黒にならないことがわかる。
染色に使う車輪梅(シャリンバイ)の幹を大きな釜で煮出した後、こんな色になる。
今回は泥染めではなく、ウコン染めを体験した。
ウコンで染めたTシャツを鍋でぐつぐつ煮て、感想させてできあがり!
つづく.......
奄美大島を舞台にした満島ひかり主演の映画「海辺の生と死」が2017年7月29日から全国ロードショーとのこと。とても楽しみ!
映画「海辺の生と死」は、島尾ミホの同盟小説と、夫の島尾敏雄の「島の果て」を原作としている。